世界的なESG報告義務の縮小~それでもESG報告が重要な理由~

RIMM Japan
2025年9月5日
それでもESG報告が重要な理由
近年、欧州のCSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案や、米国当局によるスコープ3報告義務の緩和といった「ESG報告義務の縮小」が話題となっています。 しかし、規制緩和=ESGの重要性低下ではありません。むしろ企業にとっては「自主的な取り組み」が真の差別化要因となり、長期的な信頼と企業価値を築く鍵となります。
なぜ今もESG報告が不可欠なのか?
リスク管理と長期的価値の創造
ESGは規制遵守のためだけではなく、財務的に重要なサステナビリティ関連リスク(例えば気候リスクや人権リスク等)の低減、持続的成長につながる経営戦略そのものです。
ステークホルダーの関心は依然として高い
投資家はもちろん、顧客や従業員も企業のサステナビリティ姿勢を注視しています。報告を怠れば「選ばれない企業」になりかねません。
規制がなくても報告を続ける企業がリーダーに
開示義務が緩和されてもESGを積極的に発信し続ける企業は、競合との差別化と市場での信頼を獲得しています。
自主的にESG報告を継続するための実践ステップ
自主的に継続して取り組むことは、社会や投資家、顧客との信頼を築き、未来に向けた価値創造を約束するものです。その実践ステップをご紹介します。
目的を明確にする
なぜ自主的にESG報告を行うのか(例:投資家との信頼構築、従業員エンゲージメント強化、顧客への透明性提供)を社内で共有し、共通認識を持ちます。
重要課題を特定する
会社の経営・将来性に大きな影響があるサステナビリティ課題(重要課題)を特定し、優先順位を整理します。
責任体制と連携ルールを整える
ESG担当チームや責任者を明確化し、人事・調達・経理などの関連部署と連携する仕組みをつくります。社内に「誰が何を担うか」を浸透させることが重要です。
効率的なデータ収集の仕組みを構築する
弊社が提供するようなデジタルプラットフォームを活用し、データ収集・分析・モニタリングを効率化。ESGデータを「負担」ではなく「経営資産」として蓄積します。
小さく始めて継続する
最初はPDFやWebサイトに簡潔な報告書をまとめるだけでも構いません。小規模でも継続することで、社内外に信頼を積み重ねられます。
国際基準を活用してアップデートする
GRI、SASB、ISSB/SSBJなどの国際的フレームワークを参考に、報告内容を徐々に拡充・高度化し、一貫性と比較可能性を高めます。
ステークホルダーとの対話に活かす
ESG報告は規制対応だけでなく、投資家・顧客・従業員などとの「コミュニケーションツール」として活用し、フィードバックを受けながら改善につなげます。
RIMMのソリューション:ESGを「負担」から「資産」へ
弊社の提供するESGマネジメント支援プラットフォーム「myCSO」は、企業が開示要件を満たすだけではなく、そのプロセスから価値を引き出せるように設計されています。
アセスメントで自社の現状を可視化
ベンチマーク比較で業界内での立ち位置を把握
ディスクロージャー対応でステークホルダーに伝わるメッセージを構築
実際、日本のみならず世界の国々で、弊社がサービスを提供する企業は、RIMMのプラットフォームを活用することでESGに積極的に取り組み、市場でのリーダーシップを確立しています。
まとめ
ESG報告義務が緩和される今こそ、企業の本気度が試されます。「規制対応のために行う」のではなく、「自主的に取り組む」ことが、差別化と企業価値向上の源泉となります。
ESGを単なる負担から、信頼と成長を生む経営資産へ。その第一歩を、ぜひ今から踏み出してください。
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株式会社RIMM Japan
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